メニューブックに少し工夫を施すだけで、店の売り上げの向上が期待できます。例えば、価格ラインを少なめにすることもその一つでしょう。価格がメニュー毎に異なるのは当然ですが、価格に数十円の差しかないようなメニュー同士は、まとめて同じ値段で提供するのも賢い戦略です。客は把握しなければならない値段の数が少なければ少ないほど安心するものです。ある実験例では、価格ラインを少なくすると、客単価が上がり、さらには満足度まで上昇したとされます。

メニューブックにおけるカテゴリーは、工夫する対象として馬鹿に出来ません。客はオーダーするメニューを選ぶ時、必ずカテゴリーの選択から行います。時間の限られた中でメニューの全てを見ることが出来なくても、カテゴリーは端から端まで目を通します。ですから客はその店の特徴を、カテゴリーを通して把握しているとも言えます。例えばシーフード料理に多くのページを割くと、客に「魚料理に自信のある店だ」と意識させることが可能です。

また、同じカテゴリーの中でも、主力メニューとそれ以外のメニューとを峻別できるように、構成することが大切です。そうすれば、客の多くは自然と主力メニューを選びます。つまり店がその出来に自信を持っているメニューを、客に食べてもらえます。その結果、客は感心し、リピーターとなったり、口コミで広げてくれたりすることを期待できます。もちろんそうなるとも限りませんが、お薦めしていないメニューを選ばれて評価されるよりも、納得できることでしょう。但し、お薦めメニューは多過ぎないようにしましょう。客も選ぶのにストレスを感じ、困惑してしまいます。